ウェブデザイン技能検定って、どんな資格?
ウェブデザイン技能検定は、Webデザインに関する技能スキルを証明する国家検定試験です。
試験は厚生労働省の認定機関である特定非営利活動法人 インターネットスキル認定普及協会が実施しています。
国が証明する資格ですから、とても信頼度が高く、試験に合格すると名称独占資格の「ウェブ技能士」と名乗って働くことができます。
国家検定資格という客観的なスキルの証明があるため、転職活動などで有利になるなどのメリットがあります。
ウェブデザイン技能検定の内容は?
(参考記事)
ウェブデザイン技能検定
試験は能力別に3級、2級、1級に分かれています。
3級は最も初歩的なレベルの試験で、Web業界の入門者やWeb業界に転職したい人向けで、特に受験資格は設けられていません。
試験は学科試験が45分、実技試験が60分行われます。
2級は中級者向けで、受験するためには2年以上の実務経験か、3級の技能検定の合格者、または決められた学歴があることが条件となっています。
試験は学科試験が60分、実技試験が120分です。
1級は上級者向けの試験で、学科試験を受けるためには、7年以上の実務経験があるか、2級の技能検定の合格で、その後2年以上の実務経験があるか、決められた学歴があることが条件となっています。
さらに、実技試験を受験するためには、1級の学科試験に合格しなければいけません。
合格ラインはいずれの等級も、学科・実技ともに100点満点中70点以上ですが、実技試験に関しては、試験要項で示された各項目において、配点の60%以上を得点している必要があります。
試験は2級と3級は年に3回、1級は年に1回実施されます。
合格率は2011年の情報ですが、3級が60%、2級が48%、1級が23%でした。
試験対策は?
試験対策としてはインターネットスキル認定普及協会のWebサイトで練習問題が公開されていますから、それを参考にするのがもっとも手軽です。
学科・実技試験ともにそれぞれの問題のポイントや、解答例が記載されているので参考になります。
このほかにも問題集やガイドブックなどが出版されているので、それを参考書にして勉強するのもおすすめです。
ただWebに関する技術は、速いスピードで進化しているので、過去問題ではあまり古い年代までさかのぼる必要はありません。
過去3年程度の過去問題を参考にしましょう。
書籍も出版年数が古いものは、情報が古びて役立たないこともあるので、なるべく最新のものを購入することをおすすめします。
また、試験対策セミナーも行っている企業や団体も多いので、経済的な余裕があるなら、それらに参加するのも勉強になります。