Illustratorってどんなソフト?
Illustratorは、アドビシステムズ社が販売するイラスト制作や印刷物制作などさまざまなデザインができるソフトです。
主に印刷物の版下のなどの制作、ロゴの制作、イラストの制作、Webデザインの製作などに使われます。
ベクターシェイプと呼ばれる、座標や線の計算による画像表現を行えるのが最大の特徴で、名刺などの小さな印刷物から大きな看板まで、あらゆるサイズに拡大・縮小しても美しい描線が保たれます。
Illustratorでできること
Illustratorではさまざまなツールを使って、コンテンツを仕上げていきます。
まず、手書きで書いたような美しい描線が描けるペンツールや、絵筆ブラシツール。
この絵筆ブラシツールは太さや、筆のタッチなどを自由に変更でき、思う通りのブラシを選んでイラストを描くことができます。
●カラー
美しいイラストを仕上げるための、多彩なカラーバリエーションが利用できます。
色を自由に調整できるので、イメージ通りの配色や陰影など、繊細なイラストに仕上がります。
●トレース機能
写真や画像などをトレースしてグラフィックに変換して読み込むライブトレース機能を使えば、簡単に既存の画像をIllustratorに取り込むめます。
●3D効果
文字やマークなどを立体的な3D画像に編集することも可能です。
このほかにもさまざまなツールや機能があり、自由自在にイラストレーションやロゴ、図、タイポグラフィックスなどが作れます。
Webデザイナーはグラフィックソフトで主にPhotoshopとIllustratorを使いますが、Photoshopは全体的なWebページのデザインやレイアウト制作に、IllustratorはWebページで使うロゴやボタン、矢印などのアイコン、イラストなどのパーツを作るときに使われるのが一般的です。
Illustratorは有料ですが、1か月間だけ無料で使える無償体験版も用意されています。
購入の前に、まず無償体験版を試すのもおすすめです。
また、アドビシステムズ社のホームページでは、Illustratorを段階的に学べるように、初心者向けのチュートリアルやガイドが多数公開されているので、それらを参考にしながら実際にロゴやイラストを作って実践的に学んでいきましょう。
人気の高いソフトですから、Illustratorの入門書や操作ガイドといった書籍も多数販売されています。
それらを見ながら勉強するのもおすすめです。
いずれにせよ、ビジュアルでデザインを訴求する際に必ず使うソフトですから、最低限の基本的な操作法だけでもマスターしておきましょう。
また、Illustratorの線描では、パスを指定してペジェ曲線と呼ばれる線で描いていきます。
アンカーポイントという点をセグメントと呼ばれる線でつないでいくのですが、慣れないうちは美しい線を描くのが難しいので、繰り返し練習することが大切です。